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★本日のメイン

  京都11R
洛陽S
◎4.ルールプロスパー
○6.リディル
▲15.ドリームゼニス

土曜の京都の競馬を見ていると、やっぱり馬群の集団を作ってペースを読みつつ進む普段の競馬とは大きく違うわけじゃないですか。 馬場が硬くてボコボコしている分、繋が長めで質がいいサンデー系が混じってないと厳しいようには思えますが、競馬でいうとスタミナが続く先行馬が若干内目で押し切って、エンジンがこの馬場だと掛かる追い込み馬が2〜4頭やってくるという組み合わせが多かったです。 大きく馬群がバラけて、外のいい所通ろうとすると距離ロスもかなり大きいので、エンジン掛けっぱなしでやっと伸びると言うタイプが上手くハマる状況でしょう。 あるいは、この馬場を苦にしない、体力や馬力で上のクラスに行ける先行馬か。
ローテーションから注目したいのは、ルールプロスパー。 背中が結構短いタイプでダイタクリーヴァ産駒のくせして、札幌の2600mのスローペースで鞍上が相当上手く乗ってちょこっと上手く行っただけで、2000m以上がいいんじゃないかと勘違いして使われてた馬です。 いや、馬見たらどう考えてもマイル(ベターは1800m)ですしそもそも逃げて下さいよ。 他の馬が先行を引き受けるのが嫌で譲る空気があるなら、ここは積極的に仕掛けてもらいたいですね。 このタイミングでハンデ1s軽くなっていることにも注目。
相手は案外、サンデーの無難な差し追い込み馬を見た方が良さそう。
  東京11R
フェブラリーS
◎5.バーディバーディ
○14.セイクリムズン
▲1.オーロマイスター
注13.フリオーソ
△16.マチカネニホンバレ

USTREAM放送でもNiftyのコラムでも言ったのは、ダートの弱いと言われてた4歳世代が、強かった古馬勢を押しのけて上位入線してきているムーブメントがあるってところです。 佐賀記念ではメテオロロジストがJBCとJDC3着&東京大賞典4着馬のアドマイヤスバルに先着しました。 南関東の大井金盃では、弱い南関東3歳世代筆頭だったシーズザゴールドが、58kgを背負って大井2000mを2分3秒台で2着入線。 あの激走で今年の地方コラム8連勝が途絶えたわけですが…。
しかし、条件戦クラスから上がって来た4歳馬がアッサリ重賞制覇を成し遂げ、毎度の強い馬チョイスでいいだろうと思ってた大井金盃で4歳馬がいきなり強くなって穴を開けたのは時代の趨勢とも言えます。 いくら弱い弱いと言っても、何かしら世代を引っ張る馬が出てきて、古馬が衰えていくかマンネリ化していくと同時にいつかは4歳でもG1で古馬相手に通用するようになるんです。 バーディバーディは、そのステップを一つ一つ歩んできていると思うんですよね。 まず武蔵野S6着→JCD4着という過程がパフォーマンスとして驚き。厳しいペースになった方が強いタイプだから?…いやいや、そもそも速い時計で走れるかどうかすら未知数の馬だったじゃないですか。 これは南部杯の頃にはまだ全然足りてなかった体つきが、この場面に来て一気に良くなったと見直すべき現象だと思うんですよね。 池江厩舎も最後のG1に向けて…を考えて、半年間を逆算して計画的に馬を丁寧に鍛え上げてきたということもあるはず。 スタミナや底力っていうのは、素質じゃないんですよ。そして、時間をかけて練らないと発現しない要素でもあります。 昨年のテスタマッタも、武蔵野Sの頃はぶよぶよとは言いませんが明らかに太かったです。当時はまるで走れてませんでしたよね。 しかし浦和記念→川崎記念と使い込ませて丁寧に馬を作り上げて、フェブラリーSの頃には間に合わすことが出来たわけですよ。 これも過去に一旦通用しない水準と思わせた馬が、使われて大幅に能力上向きを見せた例ですね。 サクセスブロッケンだって、JCDの頃や東京大賞典の頃は、もう完全に体勢劣勢の完敗でしたよ。
こういった、馬が変わって来てこのマイルのスピード勝負でようやく逆転をしてみせる、歴史として競馬を捉えた場合のターニングポイントになりやすいのがフェブラリーSだったりするわけです。
というわけで、もうチョイで通用する水準まで来ているバーディバーディが、ここ実績のある府中のマイルの底力勝負での逆転を見るといった流れが今回の主題。
あと、現時点では、1800mタイプと1400mタイプが多過ぎるので、1600mベストタイプの逆転が起こる隙が十分あると見ています。 パドック見てから判断したい所。 ダノンカモンは使いすぎで評価を下げていますが、前走よりさらに良くなったというのならもちろんパドック点打ちます。 この馬もマイルいいはずですからね。 ただ、若い馬の中で一番いい経験をしてきているのは、バーディバーディだと思うんですけども。




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