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★本日のメイン

  札幌11R
札幌日経オープン
◎8.ウォークラウン
○4.ゴールデンハインド
△2.ポルカマズルカ
△9.フミノヤマビコ

土曜のシンガポールターフクラブ賞は、人気で決着したこともありましたが、函館ウッドコース調教馬が上位独占。
その前のレース、芝2600mのタイラントカップもそうでしたね。
今回は相当タフな馬場だからってことでことさら直前の追い切り・調教コースのことを言ってますが、普段の良馬場の時でも、ある程度の上級馬は札幌で滞在の軽い調整よりも、函館でしっかり追った方が期待値はプラスなんです。
見れる人が見たら函館のあのコース調教だって、ちゃんとした施設と比べるととても強調できる代物ではないそうなんですが、程度問題で言えば、それよりも札幌調整の方が、鍛錬と言う部分では中身が軽すぎるんです。

そして今回のメンバー見たら、函館で調整してる馬がたったの2頭じゃないですか。
これはとりあえず素直に買ってみるべきでしょう。
個人的には重馬場に既に実績があり、そもそも1800m自体が向いておらず、2400m前後の距離で何度も好走しているウォークラウンの方がベスト条件を得たと見て本命にします。
ゴールデンハインドも決してこの条件自体が悪いわけではないんですが。ひとまずこの2頭が本線。

ポルカマズルカは本来展開は向く位置ですが、府中勝ちも新潟勝ちもスローでかなり軽い展開。重馬場は正直微妙では…と思ってます。


  小倉11R
小倉2歳S
◎9.メイショウダビンチ
○10.エピセアローム

まず、経験不足で気性の難しい2歳の短距離馬ばかり、という小倉2歳Sは、基本的には揉まれず自分本来のスピードを実現できる外枠の方が圧倒的に有利。
そもそも馬場の内側も荒れていますし、高いスピード比べになる消耗戦になれば、コーナーで減速する内よりも惰性が効く外枠の方が後半に残せるから。
また、同じ水準の高いスピード能力を持つ馬が集まる重賞になると、新馬を伸び伸び逃げて競馬した馬が不利になりやすいと言うのは自明。
隊列の差で控える形になると、重賞の場面でいきなりよそ行きの競馬をする羽目になりますからね。
そう言った理由もあり、強調したいのは外枠で控える競馬を経験している馬。というのもありますが…。

それよりも注目したいのは、転圧を掛けた土曜の競馬の傾向。
流れが外伸びにまで達せず、午前中に内側を通った先行馬ばかりが残る馬場の時の顕著な傾向として、ラスト3Fのラップ推移が軒並み11秒台平均、あるいは尻上がりにラストラップに向かって速くなるアレです。
土曜8R500万下:
12.1−10.5−11.3−11.3−11.7−11.9
土曜11R北九州短距離S
12.3−10.8−11.2−11.2−11.4−11.6
どのクラスのレースになっても、このラスト1Fがガタッと落ち込むことなく、平均的な持続スピードで駆け抜けていくラップになるのが、転圧馬場の特徴。
こういうラップってかなり競馬の経験を積んだ古馬だと実現しやすいんですが、出走したての経験不足でスピード任せの競馬しかしてない2歳夏の馬には案外高い壁。
今回の出走馬の新馬勝ちを並べて見てみれば実感できるかと思います。
どの馬も1000mまでは速いラップで進むんですが、ある程度レース展開が決まり切ったラスト200mでかなり落差を見せるパターンが多いと思います。
この、「ラスト1Fも残していた余力分で素早く駆け抜ける」と言うことが出来るかどうかが、今の時期の2歳馬の勉強の差。
だから、気性的に問題ないことを問う意味でも、あるいはメンバー強化時に対応するための脚の使い方の性質を問う意味でも、控える競馬をしてスパート地点をより後半にズラすことが出来るキャラは、小倉2歳では有利なんです。

なので、今回のメンバーの小倉組で1番の注目は、メイショウダビンチ。
8月20日新馬1200m:
12.4−10.6−11.2−11.7−11.8−12.1
これ、3〜4コーナーは少し控えた5番手辺りから捲り加減に押し上げましたから、実質のこの馬の通過ラップは11.8−11.8−11.8みたいなキチッと揃ったラップで駆け抜けたということ。
今回人気になっているマコトリヴァーサルの新馬の11.3→12.2や、アイラブリリの11.4→12.2、ゴーイングパワーの11.2→11.5→12.0などは「後半性能がちょっと…」ということになるわけです。

エピセアロームは、ラップを比べるとそう言った脚ではないものの、マイルで折り合えて短距離質の馬に比べて単純持続力で優ることをポジティブに評価できます。
IDM◎になってるマイル先行馬の強みってことですね。ま、最上位ランクの厩舎ですし。


  新潟11R
新潟2歳S
◎11.ジャスタウェイ
○1.ダローネガ
▲12.プレノタート

昨年のパドック的中だって、当日馬を見てみなきゃあんな発想は出てきません。
新潟のマイルはアプローチが何でも可能と言う悪い面もあり、馬キャラを察知して型に嵌めてあれこれどうこう、というのは意外に落とし穴を食らいます。
あくまで、その馬が所属する厩舎の総合的な鍛え方や、馬を重賞へ挑戦させる時の思想を尊重した方が最近はいいのでは…と思います。
というわけで、イイ厩舎+イイ調教の組み合わせでアプローチしてみたい所。

ジャスタウェイは強調しておきます。調教映像で前回とを比較するとホントグンと良くなってますし。
ダローネガは1番人気を奪わないとあまり信用置けない馬なのでは?でも抜群の追い切りタイムでしたし、前回の物足りなさは払しょくしてくれるはず。
プレノタートは前回のダリア賞の内容はともかく、新馬の内容がそこそこ濃いもので、その時のIDMが比較的高い所に目を付けました。
あとは…当日を待ちたい所。






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