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★本日のメイン

新潟11R
轟S
◎11.トーセントレジャー
○14.ニシノモレッタ
▲10.エイシンラトゥナ
△12.オーラレガーレ
△13.グローリールピナス

今年の轟Sはハンデ戦のようですね。おまけにこのクラスの有力どころの出走が全くなく、見渡す限り1000万下条件からの格上挑戦だらけ。
いや、おまけに、という接続詞ではなかったかも。ハンデ戦だからこそ、重たい斤量を背負わされる(=直線競馬で最大不利な要件)ことが嫌われて、有力どころの積極的な出走が減り、メンバーが空洞化する。
そうした上で、その前の週の驀進特別に出ていた馬が、枠が空いている上に軽ハンデで出られるからと、わらわら群がってくると。
さすがにこんな状況を2年も続けないでしょうから、来年は改善されると思いますが…。
事実上、準オープンの格を維持できる状況じゃなくなってしまってるということですし、そのような背景を踏まえて、まともなスピード馬を評価する指標を捨ててハマる馬を選ぶという方針でやるべきなんでしょう。
今年は堂々と反則を狙っていい年だということですね。

そして、ここ数週の直線競馬の動向を見てみれば、もう無残なと言っていいほどの外枠断然の状況。
1年2年ほど連対のなかった馬が、今回外枠を引いたから勝ち負けしている現状のようです。
だけどまあ、今回の出走馬もそのような馬ばかり。
アンヴァルトもこの条件を勝ったのは8枠の時。
ちょっと人気になっているレモンチャンも開催最終週の大外枠。レオパステルだって、駿風SやアイビスSD好走は大外枠でのものです。アンネゲームも同じく。
先週邁進特別で人気したアポロノカンザシも、外枠を失ってしまうと大したことありません。
これは相当危なっかしいメンバーだと捉えた方がいいですし、同時に外枠を引けなかったら軽視すべき。
で、今回外枠にいた馬を評価しようと。

トーセントレジャーは、馬体は見るからにダート馬ですが、そこまで決着時計も速くはないはず。
どうせガンガン飛ばすしかないタイプ。今回の厩舎の番組選択はかなりチャレンジした感じですが、ハマり役になりそうな可能性は大いにあるでしょう。
エイシンラトゥナ、オーラレガーレ、ニシノモレッタは、外枠にいる軽量馬だから選んでいます。まともな別定条件の1000mで、フラットな馬場だったらもちろん下げてます。特殊状況だからこそ。
今の馬場ならグローリールピナスですらチャンスはあると感じるぐらいなので。


京都11R
カシオペアS
◎8.ダノンプログラマー
○6.セイルラージ
▲1.ミヤジタイガ
△9.ゲシュタルト
△7.カワキタフウジン

京都で3勝を挙げてるダノンプログラマーが、ひと叩きして京都の差しが効く馬場へ。
まあ予定通りなのでしょう。G1の真裏開催のオープン→同じくG1の真裏開催オープンに渡るわけですから、厩舎としてもそのぐらいメンバーが落ちる場面でないと通用しないと自覚しての選び方のはずです。
上がり最速を連続して記録できるように絶好調に見えても、やはりそこは7歳馬。
先輩のスピリタスのような使い方になって行く中で、少ないチャンスの時にどこかで反応する、みたいな履歴になるはずです。
そういう上がり目の薄いメンバーだらけだからこそ、IDMでトップに躍り出るぐらい弱いメンバーと戦える機会は貴重。
まだ壁に当たってない、まだまだ若さで突破できそうなトリップが出てきてたら強敵だったはずですが、それが取り消しとなったのも、運が向いているんじゃないでしょうか。

そしてそのようなメンバーだからこそ、注意すべきは若い馬の格下がり・格変わりローテーション。
ミヤジタイガは馬体はホント見映えしないものの、ずっと重賞続きだったところから、これだけマンネリムードに浸かってるメンバーに変わるのが、一番大きな変わり身要素。
アグネスワルツより軽い1番枠の馬という点にも注目。
このメンバーなのでレース展開は単調でしょうし、それでも足りちゃうのか!が効く場面だと思うので。


東京11R
天皇賞秋
◎9.ジェンティルドンナ
○1.コディーノ
▲6.エイシンフラッシュ
△15.レッドスパーダ

ここまで晴れるとは思いませんでした。正直結構天気はグズつくものかと。
雲ひとつありませんし超高速化までありますねこれは。
気をつけるべきは、ヘヴンリーロマンスが勝った年のような展開でしょう。
過去3年は、明らかに往年のテレビ馬よろしくぶっ飛ばして逃げて必ず垂れる、シルポートというありがたい存在がいてくれたことで、そこそこ標準的に底力も必要という展開になってました。
今年の逃げイチはトウケイヘイロー。番手はおそらく外枠のレッドスパーダかダノンバラードの、折り合いに問題がないタイプ。
シルポートとは違って確実に距離持つことはわかっていますし、ペースが遅くなっても歓迎という方でしょう。むしろ、レースが実質動くスパート地点を決めるのが逃げ馬という可能性の方が高いです。どの先行馬もおよそ距離は持ち、しかし毎日王冠・京都大賞典で先導した馬はいないわけですから。
トウケイヘイローの武豊騎手が、ジェンティルドンナとエイシンフラッシュの末脚を封じるために、どういうペースを演出するのか読めた人がこのレース勝ちになる、と考えましょう。

追い切り内容を見る限り、人気上位馬は万全に近いあるいは高いレベルで十分動けるものと思うんですが、心配しているのはトウケイヘイローの夏場の疲れ。
サマーシリーズ全力勝負したあとの回復度合いが思ったより乏しかったりしたら、これこそいっそ超スローも十分考えられます。(正直、万全だとしても超スローに落とすのではないか?とは思ってるんですが。)
そうなった時こそ活きてくるのが、他馬よりも軽い斤量・最短距離の枠。
それがヘヴンリーロマンスだったわけですね。
コディーノは、藤沢厩舎仕上げやリスポリ騎手など不安点の方が遥かに多いですけれども、「スローで活きる他の馬にない武器」があるということです。
前回の競馬ぶりは、ムカついて仕方ないほどでしたが、馬体は間違いなく良かったはず。今回は直前に藤沢厩舎としては珍しく強めの追い切りをしてたのも、必死さが伝わります。
これでテレテレの結果だったら、もう藤沢厩舎はベストターンドアウト賞を獲るためだけの厩舎だと見切ろうと思います。






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