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★本日のメイン

新潟11R
谷川岳S
◎1.スターオブペルシャ
△2.アポロノシンザン
△3.タイセイサミット
△16.クラリティシチー
△5.ミッキージョイ

長期スランプ真っ最中という馬ばかりですね。現状フットワークがガタガタという馬も多く、まともに力を出してくれるかどうか…。
これならば、条件戦上がりではありますが、ちょっとした事情があったスターオブペルシャが狙い。

スターオブペルシャはやっと競馬ぶりが改善されたようですね。
この馬はルメール騎手が騎乗し始めた辺り?からマズルネットを装着していた馬。口元を網目で覆うような形状をしています。
馬の急所である口先に神経を集中させる効果がある馬具で、ハミをとるのを勝負所で放棄したり、脈絡のない場面で唐突に掛かったりするような馬を、ちゃんとハミをとって走れるよう矯正させる効果があります。
ルメール騎手が乗ってもここまで詰め甘くしていたのは、レースを勝つというよりは学習させていた時期のものであり、毎回反抗されたり、あるいはその場面で適宜一工夫入れながら競馬をしていたため。
こういう理由があるので、「マズルネット装着=その場では消し」という扱いをしてもいい馬具だったりします。

そしてその馬具を今シーズンやっと外せたのが前走。ちゃんと基本的な操作を行えるようになった最終確認でルメール騎手が騎乗していましたがまた3着。しかし、次走はチークピーシズの補助もありましたが、柴山騎手でも勝ち切れました。
日本人騎手でも扱えるぐらい、勝負所での操舵がスムーズになった証拠というわけでしょう。(実際のレースは出遅れ→過敏反応で掛かり…と酷いものでしたが)
杉原騎手は一応追いきりでもずっと乗っていますし、そういう勝負所での反応が安全になったのであれば、杉原騎手でも扱えるのではないかと。
それにそもそも、新潟外回りコースは最内枠だからと実際は揉まれて潰されることはありませんし。

東京11R
スイートピーS
◎11.ランドネ
△9.ノーブルアース
△7.ゴージャスランチ
△3.ミュージアムヒル
△10.ダンシングチコ

ランドネは何で前走負けたのか、これだとわかるハッキリした敗因がなさそうに見えるんですが…騎乗ミスだったんでしょうか?
あの速い流れだったとしても、折り合いをつけられずダラッとバテるなんて情けなさすぎ。
いや、新馬で見た時からかなり良い馬だと思うんですけれど。もう一回注目します。このレベルの相手はアッサリだと思うんですが…。
3歳牝馬であれだけ背丈があって510kg超える、それでなおかつ新馬戦からあれだけシャキッと動くなら、基礎のレベルが違うはず。

京都11R
天皇賞(春)
◎6.ガンコ
○8.クリンチャー
▲1.ミッキーロケット
△2.チェスナットコート

もうスタミナのみのステイヤーはオープンまで上がってくることがないため、天皇賞(春)に出走する馬にステイヤーはいない時代。
中距離でも勝ち負け可能な資質や、血統のスピード部分での補助が必要とよく言われますが、それは開幕2週目の京都の高速馬場を背景としたレースなのも要因でしょう。
そして実際、それだけスピード化したと言える証拠に、実はここ数年、単純に先行馬というだけでも圧倒的有利になっています。
「前走4角3番手以内での先行」か、差し馬なら「早捲りで4角3番手以内の通過順」だった馬が、最近の天皇賞(春)での連対候補。
つまりポジションを取る脚があるか、早いタイミングからスパートを仕掛けて重賞勝ちまで持ち込める馬。そういう「他馬に先んじた仕掛け」ができる精神状態にあることが、かなり優位に働くのです。
2年前などは、3000m超のレースだというのに、前走逃げていた馬のワンツーでした。(キタサンブラック+カレンミロティック)
上がり3〜4Fの加速性能を比べるレースではないので、前走控えて良い脚を見せたというのは、ちょっともう最近の天皇賞(春)では価値がありません。
2年前に阪神大賞典を優勝したシュヴァルグランや、昨年の阪神大賞典勝ち馬のサトノダイヤモンドが、同じような仕掛けで天皇賞(春)に臨むと、勝ち切れないどころか2着もなくなっているのです。
これはもう、天皇賞(春)というレースは、馬群の外から押し上げる手法がもう通用しない。そもそも特A級馬ですら、天皇賞(春)は差して勝てないレースだと考えた方がいいです。

狙いは今季充実真っただ中にあるガンコ。これまで散々追いかけましたが、まだここでも評価します。
前走日経賞の勝ちっぷりが鮮やかでしたが、日経賞を「3番手以内先行+好時計勝ち」した馬というのは、実は結構久々に出てきたわけです。
過去にはアルナスラインやフェノーメノが、この出走パターンで天皇賞(春)に初挑戦して連対を果たしています。
トニービンの血の力も借りず、昨年同レースに出走していた経験値もなしに天皇賞(春)で頑張るためには、「先行でG2以上勝ち」が必須なわけですね。
父にはステイゴールド、かつリボー絡み。母方はサドラーズウェルズ。コテコテのスタミナ血統でありながら、実際のレースでは先行して勝つという素軽さ。これがかなりポジティブに評価できるポイントでしょう。
馬体も文句なしなのですが、追い切りも抜群でしたね。レースを勝った疲労など、微塵も感じさせません。

そしてクリンチャーも、レース経過や臨戦過程は十分褒められる内容です。
あれだけ鈍足鈍足言われながら、京都記念も阪神大賞典も、掛かるぐらいの行きっぷり。レースに前向きになっている証拠ですし、その上でスタミナを発揮しつつ粘り込めている。この気性が天皇賞(春)ではだいぶ役に立ちます。
もちろん直前で騎手が乗り替わったのはマイナスだと思いますが、追い切りは確かに良く、いい調整ができた中間の過程だったようです。
枠も比較的有利ですし、単純に乗り替わりでマークが下がるなら良しとします。「好位で折り合わせる」という談話を信じたいです。
そして例年激走馬を輩出している内枠からは、チェスナットコートよりもミッキーロケットに注意。
この馬は重馬場が本当にダメで、意外と芝の2400mで安定しているタイプ。菊花賞の5着も案外良い内容ですし、良馬場の長距離は掲示板を外していません。
苦手の重馬場だった前走の京都記念は、いかにもな試走で先行。スランプの時期が結構長いためにだいぶ世間のマークは外れるようですが、今回は高速良馬場+距離延長。大幅な条件好転と言える場面です。おまけに最内枠。

差し馬としてこのレースに臨むことが単純に不利だと考えていますし、半分より外の馬はみな枠なりの競馬を余儀なくされるはず。
ボウマン騎手騎乗のシュヴァルグランが人気になっていますが、シュヴァルグランがJCを制した時も、ボウマン騎手の目線は前で逃げるキタサンブラックにあったはず。
武豊騎手が騎乗停止でいなくなり、ルメール・デムーロ騎手も仕掛けを迷うところじゃないでしょうか?ボウマン騎手も自らが前を追いかけるように急ぐタイプではないですし、前走と追走内容をガラッと替える想像力があるのかどうか…。
そもそもボウマン騎手は、天皇賞(春)のレース質なんてそんなに分かってないでしょうし、マークすべき相手を勘違いしそう。レインボーラインやサトノクロニクル相手に横付けしたりするんじゃないですかね?
真ん中よりも外の差し馬は期待値割れすると思っているので、内枠の馬だけに絞ります。
あと、カレンミロティックは内枠を引けましたが、この馬は衰えがあまりにも激しいです。
先行馬であることが大事と先ほど触れましたが、前走の阪神大賞典は前行く3頭の後ろに控え、4コーナーも前に並びかけるどころかむしろ後退している動き。これでは「先行馬ではなくなっている、先行力が失われている」と判断せざるを得ません。







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