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★本日のメイン



小倉11R

早鞆特別

◎11.アポロテネシー

○3.タガノジーニアス

▲7.ゼンノワスレガタミ

△15.ドライバーズハイ

△9.バクハツ



前走小倉ダートで好走した馬が、一挙に押し寄せてきている番組のようですが…。

小倉の前半2週は、だいぶダートの時計が掛かっていましたね。前走同じ条件同じクラスで僅差3着だったマイネルオスカルは、その走破タイムが1分45秒7。ピンキージョーンズ、サトノゲイルに至っては、勝ちタイムが1分47秒台。

どの勝ち上がりのレースを見ても、メンバーレベルの低い少頭数ばかり。これは、小倉ダート得意な先行馬というキャラではなくて、たまたま相手関係が良くて先行出来た馬が、後ろが来ない分で勝てたという馬ばかりではないかと。



木曜からの雨で、小倉は現在の所重馬場。おそらく土曜日は晴れるということなので、ちょっとは回復するにしても、ある程度水の浸みた高速ダートになるでしょうし、ここは1分44秒台、もうちょっと速い決着になる可能性も考えておくべき。というかそういう向きの条件になるはず。

しかも、時計の掛かる重たい馬場で好走した「前走小倉ダート好走馬」が、その持ち味(パワー・我慢強さ)を殺される馬場状態になる可能性すらあります。

むしろ、別路線からやってきた真っ当なスピードタイプが来ると、センスと性能だけでなく適性の差で勝負にならないのでは?

あるいは、この条件の速い馬場での持ち時計がある馬が、巻き返す可能性もあります。



アポロテネシーはここまであまり大崩れもなく、昇級戦の強敵相手にも2着。しかもその10月27日のレース、敗れた相手がエイコーン。昨年末の東京大賞典に出走して5着(サウンドトゥルーとハナ差)している馬です。

エイコーン相手に直線の半ばまで叩き合いをしての1馬身差でしたし、その下に負かした相手もその後1000万下を勝っている馬が複数。

レベルの高い相手に逃げて、好タイムで粘れる明け4歳馬。これは単純に評価していい、分かりやすい強さだと思います。自身も稍重や不良馬場での好走が複数ありますし、1700mはまだ経験ないのですが大丈夫でしょう。

タガノジーニアスも、1000万下条件で2着の履歴があるだけでなく、小倉ダート1700mで1分44秒台勝利がある馬。追い切りも良く追走も前目で行ける大型馬ですし、素直に馬体を評価できる1頭。

ゼンノワスレガタミは、転厩してきた経緯がかなり謎。

本来は中内田厩舎所属で、1000万下を勝ったこともあるのに、前走は唐突に解散寸前の坂口正則厩舎に移って障害レースに出走。馬体が緩めだったこともありますが、全く勝負になりませんでした。

が、今回は1分44秒台で勝った小倉ダート1700mに出走します。転厩のゴタゴタがあるかもしれませんが、一応追い切りでは良い時計が出ていましたし、本来能力は高い馬なのでケアしておきたい所。



阪神11R

チューリップ賞

◎6.シェーングランツ

○1.ダノンファンタジー

△3.ブランノワール

△11.サムシングジャスト

△12.ドナウデルタ



阪神ジュベナイルFの上位4頭は、あんまり力の差はないのでは?

皆ちゃんと強いですし、仕掛けのタイミングと流れ一つで十分逆転できるぐらいの僅差でしかないと感じます。

シェーングランツは前回、内枠からその枠なりに道中進めてしまい、直線入口で邪魔になる馬をすぐ交わせず、捌いて出るタイミングが明らかに遅れました。逆に、ダノンファンタジーは馬なりで下げて馬群の外、大外を回すロスも若干程度で、きれいに仕掛けて上手く乗られた形。

もちろんあれはあれで強いですが、今回はその逆があり得ます。前走いい仕掛けができたダノンファンタジーが最内枠(チューリップ賞的に不利枠)、シェーングランツは真ん中枠。頭数がフルゲートから13頭に減ったのも条件好転でしょう。それでいて、他馬のマークはダノンファンタジーに集まります。

スンナリした仕掛けなら、ダノンファンタジーと急接近はしますし、あるいは鞍上の冴えた一手での逆転があってもいいはず。



そして、一旦抜け出した馬が出ると、まあ今回は2頭ですが、3着争いが非常にカオスなことになるのも、チューリップ賞の特徴。

3着まで優先出走権のあるレースですし、ハナから上位馬が抜け出す仕掛けには付き合わず、徹底した3着狙いをする陣営もいるほど。

なので例年、勝馬のみならず3着入線も、差しや追い込み馬に有利な傾向があります。

何らかの理由で後方に回り、いい脚を使った履歴を持っている馬は、今回注目してしかるべきでしょう。

サムシングジャストはサウジアラビアRCはグランアレグリアの真後ろで食らい付けずにバテましたが、その次のアルテミスSでの競馬内容が良く、加減して脚を使えば一瞬は伸びるタイプ。今回はシュタルケ騎手。追い切りもなかなか良く動きました。

ドナウデルタはデイリー杯でモレイラ騎手が珍しく進路をミスして斜めに戻して追った内容。シンザン記念は直線で完全に左右と前を塞がれて追えていないもの。

馬体はまだ寂しく馬力足らずなのは事実ですが、石坂正厩舎はこのレースを結構得意としている方。勝ちにいかずに一瞬脚を活かすなら。



中山11R

オーシャンS

◎7.カイザーメランジェ

○8.イエローマリンバ

▲9.ショウナンアンセム

△2.ペイシャフェリシタ

△5.ダイメイプリンセス

△16.エスティタート

△12.ナックビーナス



もう既に高松宮記念に登場する馬は関西の前哨戦で出切っていて、オーシャンSは高松宮記念まで中2週しか猶予がなく、よっぽど仕上がりで出遅れた有力馬しかここには登場しません。

開催時期が微妙すぎて、スプリント路線の本流に乗れないレベルの馬しか集まらないからなのでしょう、このオーシャンSは前走1着馬が非常に強いレースでクラスの壁があまりありません。

キンシャサノキセキのような阪神Cを勝ち負けできるレベルの馬が登場すればそりゃ勝ちますが、それよりもちょっとレベルの落ちる馬、オープン勝ちや準オープン勝ちのみの実績であっても、この冬場に馬体が充実していて筋力のメリハリがしっかり出ていることで、体のキレや坂での瞬発力の差でグッと出られます。

周りは重賞戦線で都落ちしたような馬ばかりですし、まだ寒さが残る時期なので全然本来の調子に戻ってきていない状態ですから。

なので、調子の悪い実績上位馬に臆せず、明らかに体がキレている馬を評価するのが、そちらに寄せるのが一番のポイント。

そういう馬体がキレキレの状態にある馬が全くいなかった場合は、コースの傾向として500kg超えの巨体馬が有利だったり、内枠有利が出現したりしますが、あくまで適性やコース有利を考えるのはその後の話です。



狙いは追い切りの動きが抜群に良かったカイザーメランジェ。

確かに前走のサンライズSは、ルメール騎手を配しての勝負でしたし、スランプ真っただ中の高齢馬だらけで相当レベルの低いメンバーでした。

それでも前半、暴走と思えるハイラップでぶっ飛ばす逃げ馬がいて相当速い流れになり、結果的にカイザーメランジェは1分8秒フラットのいい時計でまとめで勝てました。

これは今回想定される、ナックビーナスとラブカンプー、モズスーパーフレアがお互いにかなりやり合い、壮絶な鍔迫り合いとなる流れに合致します。

モズスーパーフレアは前走前半3F32秒8であってもちゃんと逃げて踏ん張りましたが、カイザーメランジェはその水準のハイラップをいいポジションで追走し、差し込める適性を持つ馬だということです。デキの良さを当日評価できればなお良し。



イエローマリンバは連勝中のディープインパクト産駒。

同型がかなり強力そうで、自身はテンのダッシュで劣る可能性が高いということで評価は低いのですが、この馬は体型的に、差しに回っても意外といける馬ではないか?と思うのです。

これだけ勢いあるディープ産駒なのに人気がないのなら、という考えで。



ナックビーナスとモズスーパーフレアは、確かに良い仕上がりで臨めるのでしょう。そして馬体を見れば評価は必要かと感じます。コース適性も高いに決まっています。

しかし、流れが良くない・お互いの持ち味を消し合う削り方をするという展開だけでコケる可能性は大いにあると思っています。

なので相手は手広く振った方がいいです。本来は逃げ専でもない上に中山得意なショウナンアンセム、大外枠だからと評価が急落しているエスティタートも上位の扱いで。







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